慶應義塾大学の入試制度と学費・奨学金を完全解説│2026年度入学希望者必見

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慶應義塾大学への進学を考えているあなた。

入試制度の複雑さに戸惑っていませんか。

一般選抜、AO入試、FIT入試、帰国生入試……。

さらに学費の負担や奨学金の種類、学生寮のこと。

調べれば調べるほど、情報が多すぎて何から手をつければいいのかわからなくなりますよね。

この記事では、2026年度入学を目指す方に向けて、慶應義塾大学の入試制度から学費体系、給付型奨学金、学生寮まで、すべてを網羅的に整理しました。

各学部のアドミッション・ポリシーや試験日程、出願要件の細かな違いも丁寧に解説しています。

ぜひ最後までご覧ください。

目次

慶應義塾大学が求める学生像とアドミッション・ポリシー

全学部共通の基本方針

慶應義塾大学は「独立自尊」の精神を教育の柱に据えています。

全学部に共通するのは、学問を追究する強い好奇心、高い目標達成への挑戦意欲、そして本学での学修に必要な基礎学力を持つ学生を求める姿勢です。

国内外から多様な選抜手法を通じて、幅広い人材を受け入れる方針を掲げています。

文学部│記述能力と歴史的知識を重視

文学部では、諸文献を読み解くための語学力(日本語および外国語)が不可欠です。

社会や文化の成り立ちを理解するための歴史的知識も強く求められます。

特徴的なのは、与えられた課題に対して論理的に思考し、自身の見解を正確かつ十分に記述する能力が評価の主眼となる点です。

一般入試における小論文の配点や、自主応募制推薦入試における総合考査の内容に、この方針が色濃く反映されています。

「慶應義塾大学に入りたい」以上に「慶應義塾大学文学部に入りたい理由」が問われます。

法学部│FIT入試で法的思考の基礎を評価

法学部のFIT入試は、第一志望として法学部での学修を熱望する学生を募る「総合型選抜」の先駆けです。

A方式では自己推薦書による自由な自己表現と口頭試問が実施されます。

B方式では指定教科の評定平均4.0以上という厳格な成績要件と、資料読解・小論文から成る総合考査が課されます。

単なる知識量ではなく、法的思考の基礎となる論理性や、多角的な視点から社会問題にアプローチする資質が評価される仕組みです。

高校卒業程度認定試験の合格者は出願資格を満たさないという厳格な運用がなされている点も特徴的ですね。

経済学部│社会への関与と智力を持つ人材を募集

経済学部は、社会に積極的に関与する強い意志を持つ人間を求めています。

自らの智力によって変化する社会を把握しようとする気概が重視されます。

学問的基礎に基づいた厳密な思考能力と、多様なものの見方を尊重できるバランス感覚を兼ね備えた人材。

将来の社会の指導者としての潜在力を備えた学生を求めています。

SFC(総合政策学部・環境情報学部)│問題発見・解決型の「創造者」を育成

湘南藤沢キャンパス(SFC)の両学部は、「実践知」を重視しています。

自ら問題を発見し解決策を提示できる人材を求める姿勢が明確です。

AO入試を中心とした選抜では、受験生の主体性や探究心が重視されます。

提出書類や面接を通じて、グローバルな視野と高い倫理性を持った「創造者」としての資質が厳格に審査されます。

総合政策学部は、政治、経済、法律、社会、情報などの多様な分野を横断的に学び、現実の社会問題解決に貢献できる人材の育成を目指しています。

環境情報学部は、環境問題や情報技術の分野で創造的な発想とリーダーシップを発揮し、地球規模で活躍できる人材の育成を重視しています。

2026年度一般選抜│出願から試験日程まで完全ガイド

出願手続きの流れとスケジュール

2026年度の一般選抜は、インターネット出願を基軸とした厳密なスケジュール管理のもとで実施されます。

出願登録(インターネット)と入学検定料の支払、および出願書類の郵送という一連の手続きを、指定された期間内に完遂しなければなりません。

項目期間・期日備考
出願登録(インターネット)2025年12月25日(木)10:00 〜 2026年1月19日(月)17:00オンラインでの登録
入学検定料の支払2025年12月25日(木)10:00 〜 2026年1月19日(月)17:0035,000円+事務手数料500円
出願書類の郵送(日本国内)2026年1月4日(日)〜 1月19日(月)締切日消印有効

出願書類は、出願登録と入学検定料の支払いの両方が完了していなければ受け付けられません。

計画的な準備が必要です。

学部別試験日程と合格発表日

試験は例年2月中旬に実施されます。

各学部の試験日および合格発表日は、併願戦略において極めて重要な要素です。

学部試験日(2026年度)合格発表日入学手続締切日
薬学部2月10日(火)2月21日(土)3月2日(月)
理工学部(各学門)2月12日(木)2月24日(火)3月3日(火)
経済学部2月13日(金)2月25日(水)3月4日(水)
商学部2月14日(土)2月24日(火)3月3日(火)
文学部2月15日(日)2月24日(火)3月3日(火)
法学部(法律・政治)2月16日(月)2月25日(水)3月4日(水)
総合政策学部2月17日(火)2月25日(水)3月4日(水)
環境情報学部2月18日(水)2月25日(水)

一般選抜における試験会場は、原則として日吉キャンパスまたは三田キャンパスのいずれかに指定されます。

会場の割り振りは、出願の学部、学科、方式、選択科目、および受験番号によって決定されます。

受験票での最終確認を徹底しましょう。

2026年度の試験科目変更点

2026年度の一般選抜では、数学や地理歴史の出題範囲が改定されます。

数学においては、数学I・II・A・B・Cが対象です。

数学Bからは「数列」、数学Cからは「ベクトル」が出題範囲に含まれます。

歴史科目は「歴史総合」を含む「世界史探究」または「日本史探究」から選択することになります。

1500年以降の近代史を中心とした体系的理解が問われます。

得点調整とマークシート方式

選択受験科目間の難易度の差異から生じる不公平を解消するため、統計的処理による得点補正(得点調整)が実施されます。

どの科目を選択しても不利にならない公平性が担保されています。

マークシート方式は、2026年度においても経済学部、法学部、商学部、理工学部、総合政策学部、環境情報学部、薬学部の各学部で一部導入される予定です。

総合型選抜・特別選抜│多様な入学ルート

SFCのAO入試│年間複数回実施

総合政策学部および環境情報学部のAO入試は、年間を通じて複数回実施されます。

2025年度春AO入試の場合、5月中旬からオンライン申請が開始され、7月に最終合格が発表されます。

特筆すべきは、入学時期を9月または翌年4月から選択可能である点です。

海外の教育制度等にも配慮した柔軟な制度設計と言えますね。

夏秋AO入試は8月から9月にかけて出願が行われ、11月に最終合格が発表されるスケジュールです。

これらのAO入試においては、志望理由書や活動報告書に加え、2次選考での面接が合否の決定的な要因となります。

法学部FIT入試│A方式とB方式の違い

法学部のFIT入試は、A方式とB方式の2つの枠組みを持ちます。

A方式は提出書類による1次選考と、論述試験および口頭試問による2次選考で構成されます。

B方式は評定平均4.0以上の成績要件に加え、総合考査(資料読解・小論文)と個人面接が課されます。

文学部の自主応募制推薦入試

文学部の自主応募制推薦入試においても、学習成績の状況が4.1以上という高い出願資格が設定されています。

小論文や総合考査を通じて、深い思考力と表現力が評価されます。

帰国生入試│2026年度以降の重要変更点

帰国生入試は例年7月にWebエントリーと出願書類の提出が行われます。

1次選考(書類審査)では、SATやIBなどの統一試験スコア、TOEFL iBTまたはIELTSの英語資格、高校の成績証明書などが総合的に評価されます。

2次選考(9月)では、小論文(参考小論文)と面接が実施されます。

医学部および薬学部を除き、面接が合否に極めて大きな影響を与えるとされています。

重要な変更点として、総合政策学部および環境情報学部における帰国生募集は、2026年度および2027年度の入試をもって終了する予定です。

該当する志願者は戦略の再考が必要ですね。

留学生向け英語学位プログラム│PEARLとGIGA

経済学部PEARLプログラム

PEARL(Programme in Economics for Alliances, Research and Leadership)は、9月入学の4年制経済学プログラムです。

世界を舞台に活躍するリーダーの育成を目的としています。

出願書類(IB Diploma, SAT, ACTのいずれかのスコア、TOEFL iBTまたはIELTSのスコア、志望理由書等)による選考が行われます。

日本の高校を卒業した者でも、要件を満たせば出願が可能です。

SFC GIGAプログラム

GIGA(Global Information and Governance Academic)プログラムは、総合政策学部および環境情報学部で提供されています。

情報技術とガバナンスを融合した学びを英語で行います。

このプログラムの最大の特徴は、日本への渡航を必要としないオンライン出願プロセスです。

標準化テストのスコア提出もオプション(任意)とされています。

学費体系│学部別初年度納付金一覧

慶應義塾大学の学費は学部によって異なります。

特に実習や施設維持費を要する理系学部や医学部は高額に設定されています。

2025年度および2026年度の初年度納付金(入学金、授業料、施設設備費等の合計)の概算は以下の通りです。

学部納付金総額(概算)
文学部1,463,350円
経済学部1,468,350円
法学部1,473,350円
商学部1,469,850円
医学部3,943,350円
理工学部2,033,350円
総合政策学部1,731,350円
環境情報学部1,731,350円
看護医療学部2,035,850円
薬学部(薬学科)2,333,350円(推定)

文学部等では、専攻によって「学部研究会費」や「雑誌購読料」(年額約2,500円)が別途必要となる場合があります。

これらの学費の支払いが経済的に困難な学生に対しては、延納制度などの経済支援措置も用意されています。

給付型奨学金制度│年間10.2億円の支援体制

慶應義塾大学の奨学金の特徴

慶應義塾大学の奨学金制度は、その多くが返済不要の「給付型」である点が最大の特徴です。

大学独自の奨学金は約110種類に及びます。

年間支給総額は約10.2億円、支援人数は約2,330名に達します。

入学前予約型「学問のすゝめ奨学金」

地方出身者(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県以外の国内高校出身者)を対象としたこの制度。

経済的理由により進学を断念することのないよう、一般選抜の受験前に採用候補者を決定します。

項目内容
給付額(年額)医学部90万円、薬学部80万円、その他学部60万円
入学時加算初年度のみ入学金相当額(20万円)を別途給付
採用候補者数550名以上(予定)
申請期間10月下旬〜11月下旬(2026年度入試向け)
選考方法書類審査(学業成績、家計状況、申請書等による総合評価)

この奨学金は、2年目以降も学業成績に基づき継続審査が行われます。

優秀な成績を収めた場合は支給額が増額(最大150万円)される仕組みも備えています。

入学後の学内給付奨学金

入学後にも、成績優秀者や経済困窮者を対象とした多様な奨学金への申請が可能です。

慶應義塾大学給費奨学金は、学部2年生以上を対象に年額50万円または25万円を給付します。

採用数は約310名です。

慶應義塾維持会奨学金は、卒業生等の寄付による基金で、地方出身者を優先し、年額50〜80万円を給付します。

採用数は約135名です。

修学支援奨学金は、家計の急変や災害により困窮した学生を支援します。

学費の範囲内(平均約30万円)を給付し、採用数は約100名です。

指定寄付奨学金は、篤志家による寄付に基づき、特定の学部や活動を対象に年額10万円から学費相当額までを給付します。

医学部には「贈医奨学金」や「研究医養成奨学金」といった専門性に特化した支援も充実しています。

国の「高等教育の修学支援新制度」や、2025年度から開始される多子世帯の無償化などの公的支援も併用可能です。

学生寮と住まいサポート│生活環境の整備

学生寮の種類と費用

慶應義塾大学は、地方や海外からの入学者向けに多様な学生寮を提供しています。

コミュニティ形成と学習環境の確保を支援しています。

寮の形態は、伝統的な自治寮から最新の国際学生寮まで多岐にわたります。

志願者のライフスタイルや予算に応じて選択できます。

寮名特徴寮費(月額・概算)
日吉寄宿舎男子専用、学生自治、共同生活舎費17,000円+食費等
大森学生寮食事提供あり(朝夕)、国際交流型約73,560円(食事込)
綱島学生寮食事提供あり(月〜土)、混住型寮費29,980円+管理費等
元住吉宿舎ワンルーム、キッチン・バス付、個室59,980円〜65,980円
日吉国際学生寮4人1ユニット、留学生との交流71,000円+光熱費等
綱島SST国際学生寮自炊式、サスティナブルタウン内26,400円+管理費等
湘南藤沢国際学生寮SFC至近、Hヴィレッジ含む、食事選択可79,800円+通信費等

これらの寮の多くはWi-Fi完備で、家具付きの居室を提供しています。

入寮募集は入学時期に合わせ、新入生を優先して実施されます。

共済部による下宿紹介

大学直営・提携寮以外を検討する学生に対しては、慶應義塾大学共済部が下宿紹介を行っています。

共済部は65年以上の歴史を持つ学生団体です。

日吉キャンパスでの「下宿紹介相談会」を通じて、仲介手数料無料の物件紹介や、現役学生によるアドバイスを提供しています。

オープンキャンパスと相談会│入学前の情報収集

2025年度オープンキャンパス日程

入学を検討する段階の志願者に対し、大学は多角的な情報公開と相談の場を設けています。

オープンキャンパスは、プログラムの内容によって「講義編」と「学生生活編」に分けて開催されます。

イベント日程会場対象
講義編2025年6月22日(日)日吉キャンパス高校1〜3年生および受験生
学生生活編2025年8月5日(火)・6日(水)三田キャンパス高校1〜3年生および受験生
看護医療学部オープンキャンパス2025年8月2日(土)湘南藤沢キャンパス高校1〜3年生および受験生
SFCオープンキャンパス2025年11月22日(土)・23日(日)湘南藤沢キャンパス高校1〜3年生および受験生

講義編では学部説明と模擬講義が中心です。

事前申込が必要(先着順)ですので、早めの予約をおすすめします。

学生生活編では在学生との懇談会が中心となります。

早稲田大学とタイアップした「早慶合同説明会」や、主要都市(名古屋、札幌、仙台、大阪、広島、福岡)での個別説明会も夏期に順次実施されます。

デジタルリソースと資料請求

遠方でイベントへの参加が困難な場合は、公式サイト上の「動画ギャラリー」で学部説明や模擬講義の模様を視聴できます。

公式ガイドブック「慶應義塾大学ガイドブック2026」は、テレメール等を通じて資料請求が可能です。

発送費用等として330円〜418円程度が必要となります。

大学院・通信教育課程の支援体制

大学院入試の柔軟性

大学院では、一般入試のほか、社会人入試やAO選抜入試が実施されています。

出願前に希望指導教員とコンタクトを取ることが推奨されています。

自身の研究分野が教員の専門領域と合致するかを事前に確認できるシステムがあります。

過去の試験問題(修士・博士課程)も一部公表されており、対策を練ることが可能です。

通信教育課程(慶應通信)の学習支援

通学が困難な志願者向けの通信教育課程においても、独自のサポートが展開されています。

「慶友会」と呼ばれる学生団体による地域ごとの学習支援。

夏期スクーリング時の食堂利用、就職支援の受け入れなど、通学課程に準じた福利厚生が提供されています。

まとめ│慶應義塾大学の入学支援を最大限に活用しよう

慶應義塾大学の入学支援体制は、「試験の実施」に留まりません。

経済的障壁の除去(給付型奨学金)、生活基盤の確保(学生寮・住まいサポート)、そして入学前の理解深化(オープンキャンパス・相談会)という、包括的なエコシステムとして機能しています。

2026年度に向けた入試科目の改定や、SFCにおける帰国生募集の終了などの制度変更は、志願者にとって情報のアップデートが不可欠な領域です。

地方出身者への強力なサポートである「学問のすゝめ奨学金」や、国際化を象徴するPEARL・GIGAプログラムの存在は、慶應義塾が国内外の多様な才能に対して広く門戸を開いていることの証しと言えます。

あなたの属性(現役生、既卒生、地方出身者、海外在住者、社会人等)に応じて、最適な入試制度や支援制度を選択してください。

慶應義塾大学での学びが、あなたの「独立自尊」の第一歩となることを願っています。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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