慶應の薬学部では、必修の単位を落としたまま進級できる場合があります。
その代わり、落とした科目は「再度試験」か「再度履修」で取り直すことになります。
進級できなかったときの「原級」とは何が違うのでしょうか。
この記事では、慶應義塾大学薬学部の進級条件と、再度試験・再度履修の違いを、公式の履修案内をもとに整理しました。
2026年度の履修案内(日吉キャンパス第1学年)と塾生サイトに書かれている範囲で書いています。2年生以降の細かい運用は、学年ごとの案内で確かめてください。
ぜひ最後までご覧ください。
薬学部の進級条件は、必修の未取得単位で決まる
進級するのは年度末
2026年度の薬学部の履修案内では、進級の時期は年度末です。
進級には、秋学期に在学している必要があります。
秋学期を休学していると、進級に必要な単位を取っていても進級できません。
必修の未取得単位は、4単位まで
各年次で全ての学期に在学し、必修科目の未取得単位数の累計が、原則として次の単位以下なら進級できます。
| 年次末 | 必修の未取得単位の上限 |
|---|---|
| 1年次末 | 4単位(選択科目にも基準あり) |
| 2年次末 | 4単位(うち過年度未了は2単位まで) |
| 3年次末 | 4単位(うち過年度未了は2単位まで) |
| 4年次末(薬学科のみ記載) | 0単位 |
1年次末は、選択科目の未了を2単位以下にする基準もあります。
この基準は、薬学科と薬科学科で同じ表になっています。
4年次末の0単位は、履修案内では薬学科の欄にだけ書かれています。
進級できなかったら原級になる
進級条件に達しないと、同じ学年にとどまる「原級」になります。
出席が足りなくて進級できない場合もあります。
同一学年に2年在学しても進級できない場合は、学則により退学処分になる、と履修案内に書かれています。
出典:2026年度 薬学部 履修案内(日吉キャンパス第1学年)(p.72)
配当学年で取らないと進級できない科目がある
未取得4単位の枠とは別のルール
必修の未取得が4単位以内でも、進級できない科目があります。
「配当学年での単位取得が必要な科目」です。
これらを配当学年で取れなかった場合は、5年次末を除いて進級できません。
対象になる科目
- 実習科目(「早期体験学習」を含む)
- 1年次:生命倫理、基礎情報学、アドバンスト情報科学、慶應薬学への招待
- 2年次:人と薬、疫学演習
- 3年次(薬学科のみ):医療倫理
1年生に関係するのは、実習科目と、1年次の4科目です。
出席が特に重視される
これらの科目では、授業への参加(出席)が特に重視されます。
欠席するときは、塾生サイトの「各種手続き」から「欠席届」を出します。
履修案内には、いわゆる「公欠」という考え方をとっていない、とも書かれています。
実習の概ね3分の1を超えて欠席した場合は、原則として成績評価の対象になりません。
病気やケガで7日以上休むときは、医師の診断書が必要です。
出典:2026年度 薬学部 履修案内(日吉キャンパス第1学年)(p.68・p.69・p.72)
再度試験・再度履修・原級の違い
再度試験は、課題を出して定期試験を受け直す
必修を単位取得せずに進級すると、その科目は「再度試験」か「再度履修」になります。
前学年次までの必修に未取得がある人は、開講期間中に科目担当者の課題に取り組みます。
その評価を受けると、定期試験のときに、その科目をもう一度受けられます。これが再度試験です。
再度試験でも、授業や補講への出席を指示されることがあります。
再度履修は、科目を改めて履修する
前学年次までに定期試験の受験資格を得られなかった人は、原則として科目を改めて履修します。これが再度履修です。
定期試験などを行わない必修を落とした場合も、再度履修になります。
再度履修になる科目は、秋学期の成績発表のあと、K-Supportから個別に知らせが来ます。
1年次の必修が再度履修になると、進級後に日吉で履修します。
時間割が重なり、上級年次の履修に支障が出る可能性があるので、履修案内でも注意されています。
| 再度試験 | 再度履修 | |
|---|---|---|
| どんなとき | 前学年次までの必修に未取得がある | 定期試験の受験資格を得られなかった。試験のない必修を落とした |
| やること | 科目担当者の課題に取り組み、評価を受ける | 科目を改めて履修する |
| 成績の評語 | 原則として C か D | 原則として C か D |
進級した年は、過年度の未了の必修が自動で履修登録されます。
ただし、再度履修や再度試験を受けるには、別に手続が必要です。
2026年度の塾生サイトには「再度試験・再度履修 注意事項」の案内があります。手続の細かい点は、そこで確かめてください。
出典:2026年度 薬学部 履修案内(日吉キャンパス第1学年)(p.67・p.69・p.70・p.71)、塾生サイト 芝共立 薬学部「ガイダンス資料・履修申告について」
原級になると、その学年の未取得の必修を履修し直す
進級できず原級になった人は、原級になった学年で、単位未取得の必修を改めて履修します。
在籍する学年の科目には、再度試験の制度はありません。
つまり、進級できたかどうかで、取り直し方が変わります。
| 進級した | 原級になった | |
|---|---|---|
| 前の学年の未取得の必修 | 再度試験か再度履修 | 原級の学年で改めて履修 |
| 再度試験の制度 | 前学年次までの必修が対象 | 在籍する学年の科目にはない |
出典:2026年度 薬学部 履修案内(日吉キャンパス第1学年)(p.72)
4年生には「未了単位取得試験」がある
芝共立の薬学部では、4年生に「未了単位取得試験」があります。
3年次から4年次春学期までに配当された必修が未取得の人が、4年次秋学期に受けられます。
選択科目、自由科目、1・2年次の必修、4年次秋学期の必修は対象外です。
2026年度は、追加試験は実施しない、と塾生サイトに書かれています。
申請の期間や受験料は、年度ごとに変わります。必ず塾生サイトの案内を見てください。
出典:塾生サイト 芝共立 薬学部「定期試験・追加試験・未了単位取得試験」
1年生のうちに押さえておくこと
選択科目は進級の単位に数えるもの、数えないものがある
1年次の選択科目は、卒業に必要な単位が18単位以上です。
履修案内には、2年生への進級必要単位は16単位、とも書かれています。
夏季・春季休校中に行う「多職種連携体験学習」は、成績がつくのが履修の翌年度です。
卒業に必要な18単位には含まれますが、2年生への進級必要単位の16単位には含まれません。
自由科目は、進級にも卒業にも含まれず、GPAの対象にもなりません。
必修は登録済み。選択・自由は自分で申告
薬学部では、必修科目があらかじめ履修登録されています。
登録漏れやクラスの間違いがないか、自分で確かめます。
選択科目と自由科目は、自分で申告します。
薬学部は、週1回全8回の講義なら1単位、全15回なら2単位です。一部の科目は回数が異なります。

履修の取消にも条件がある
履修を取り消すときも、進級の条件を満たさなくなる取消は認められません。
薬学部の必修科目は、取消の対象外です。
一度取り消した科目は、履修を復活できません。
出典:2026年度 薬学部 履修案内(日吉キャンパス第1学年)(p.25・p.65・p.67)
出席と学期の予定を手元にまとめる
進級の条件では、出席が特に重視される科目があります。
授業の予定や、学事日程を、見やすい場所にまとめておきましょう。

授業の出席は、KPassの出席管理で記録できます。
学事日程も、KPassで見られます。
K-LMSのコースから、選択した時間割へ授業をまとめて追加できます。
慶應生向けの時間割・TODO・カレンダー・出席管理を、1つのアプリでまとめられます。

まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 進級条件 | 必修の未取得単位が、原則4単位以下(2・3年次は過年度未了2単位まで) |
| 進級できない科目 | 実習、1年次の4科目など、配当学年で取る科目 |
| 再度試験 | 課題の評価を受け、定期試験で受け直す |
| 再度履修 | 科目を改めて履修する |
| 原級 | 原級の学年で、未取得の必修を履修し直す |
2年次以降の細かい運用は、学年ごとの履修案内にあります。
不明な点は、薬学部の事務室かK-Supportで確かめましょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

