大学生に認知を広げる方法|認知拡大の考え方と手段の選び方

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この記事は、学生向けのサービスや採用の担当者が、大学生に「知ってもらう」ための手順を整理したものです。ここでいう認知とは、その相手が名前を知っている状態のことで、申込みや応募はそのあとの段階です。

決める順番は、目的、確かめ方、学年、回数、手段です。内容は2026年10月時点で確かめたものです。

途中で出てくる「KPass」は、慶應義塾大学の学生向けの時間割・課題管理アプリで、このブログと同じ株式会社Technophereが運営しています。KPassは手段の1つとして紹介し、料金や効果の数字は書きません。

目次

まず目的を決める|認知拡大で何を増やすのか

認知拡大で増やすのは、名前を知っている学生の数です。

先に「何のために知ってもらうか」を決めると、手段も数字も選びやすくなります。

認知とは「名前を知っている状態」

認知は、申込みや応募の手前にあります。

名前を聞いて思い出せる状態をつくるのが、認知拡大の役目です。

そのため、広告を出してすぐ申込みが増えなくても、それだけで失敗とは言えません。

目的の置き方の例

目的は、学生にしてほしいことで考えると決めやすくなります。

目的学生にしてほしいこと確かめる数字
名前を覚えてもらう社名やサービス名を見て覚える広告の表示数
内容を知ってもらう何をするところか分かる詳しいページを開いた数
候補に入れてもらう後で検索する、公式サイトを見る公式サイトの訪問、名前での検索

目的が複数あると決まらない

名前も、内容も、申込みも一度に狙うと、手段も数字も絞れません。

認知が広がったかは、どう確かめるか

まず広告が出た回数と押された回数を見て、そのうえで自社側の数字と合わせて判断します。

手段を選ぶ前に、この確かめ方を決めておきます。

まず見るのは表示数とクリック数

表示数は、広告が画面に出た回数です。

クリック数は、広告が押された回数です。

この2つは、広告を出す側のレポートで確かめられます。公式サイトの訪問などは、計測の準備が要るため、広告を出す前に整えます。

表示数・クリック数だけでは分からないこと

この2つは、学生が名前を覚えたかどうかまでは教えてくれません。

そこで、公式サイトへの訪問、名前での検索、問い合わせといった自社側の数字と見比べます。

数字分かること分からないこと
表示数どれだけ画面に出たか覚えてもらえたか
クリック数広告が押された回数押した人が学生本人か(手段による)
公式サイトの訪問広告のあとに動いた人がいるか広告が理由かどうか(判断が難しい)
名前での検索名前が思い出されたか検索の理由

見る数字と見る日を先に決める

学生に「この名前を知っていますか」と直接聞くアンケートも、認知を確かめる方法の1つです。広告の前後で同じ質問をして見比べます。

数字は、広告を出す前に決めます。

出してから探すと、都合のよい数字だけを見てしまうからです。

「週に1回、表示数と公式サイトの訪問を見る」のように、日も決めておきます。

大学生は学年で接点が違う

大学生をひとまとめにせず、学年で伝えることを変えると、無駄が減ります。

学年が上がると、授業、サークル、就職の準備など、毎日の中身が変わるためです。

以下では、学生と出会う場所や機会のことを「接点」と呼びます。

1・2年生は名前を覚えてもらう段階

就職や選考をまだ具体的に考えていない時期です。

売り込むより、先に名前に触れてもらうほうが合います。

この時期に知ってもらうと、あとで比べるときの候補に入りやすいと考えられます。

3・4年生は比べられる段階

就職やインターンの準備が進み、会社やサービスを見比べ始める時期です。

すでに名前を知っている相手のほうが、候補に残りやすいと考えられます。

就職活動の時期については、次の記事に整理しています。

学年伝えること接点の例
1・2年生名前と、何をする会社か学内で使うアプリ、SNS、学内の紹介
3・4年生選ぶ理由、次の行動説明会、インターン案内、公式サイト

自社の商品・サービスが生活のどこにあるかで決める

学生向けのアプリなら、授業や履修の場面に近い接点が合います。

採用なら、早い学年での名前と、遅い学年での説明の2段で考えます。

何度も目に入るようにする

1回の掲載で覚えてもらえるとは限らないので、回数を重ねる前提で組みます。

ここでは回数の考え方だけを書きます。手段の比べ方は次の章です。

1回見ただけでは残らない前提で設計する

授業、課題、バイトで忙しい学生が多いため、広告をじっくり読んでもらえるとは限りません。

1回の掲載で覚えてもらう前提にせず、何度か目に入る形にします。

毎日開かれる場所を使う

学生が毎日のように開く場所なら、自然に目に入る回数が増えると考えられます。

時間割や課題を確かめるアプリは、その1つです。SNSやメールも日常的に見られますが、学生の生活に合う場所かどうかで選びます。

短く集中させるより、間を空けて続ける

1日に集中して出すより、期間を決めて続けるほうが、何度も目に入る形をつくりやすいというのが、一般的な考え方です。

どちらが合うかは商品やサービスによって変わるため、小さく試して見比べます。

大学生に届く手段の全体像と選び方

手段は、大きく5つに分けて考えると整理しやすくなります。

最初に全体を見て、自社の目的に合うものを1つか2つ選びます。

手段の一覧

手段役割注意すること
SNS広告年齢や興味などで見せる相手を分けて、広く名前を見せる見ている人が学生とは限らない
アプリ内の掲載学生が使う場所で、繰り返し目に入るアプリごとに利用者の層が違う
学内の掲示・紹介学内で、直接目に触れる掲示には大学や団体の許可が要る場合がある
説明会・イベント直接話して、内容まで伝える集まる人数に限りがある
学生からの紹介知り合いからの紹介は、信頼につながると考えられる広がるまでに時間がかかる

それぞれの中身は次のとおりです。

SNS広告

Instagram、Xなどの投稿欄に、広告として表示する方法です。

アプリ内の掲載

学生が使うアプリの画面に、広告や案内を載せる方法です。

学内の掲示・紹介

掲示板、授業やサークルでの紹介など、学内で知らせる方法です。

説明会・イベント

学生に集まってもらい、直接説明する方法です。

学生からの紹介

学生に知り合いへ紹介してもらう方法です。

目的ごとの手段の組み合わせ

一般的な考え方として、目的ごとに向きやすい手段は次のように分かれます。

目的向きやすい手段
名前を覚えてもらうSNS広告、アプリ内の掲載(繰り返し目に入る手段)
内容を知ってもらう説明会・イベント、公式サイトへ進める広告
候補に入れてもらう学生からの紹介、説明会・イベント

どの手段でも、広告として出すものは広告と分かるようにします(後の章で説明します)。

選ぶ前に確かめる3つ

1つ目は、届けたい相手を絞れるか。学部、学年、キャンパスなどで絞れるかを見ます。

2つ目は、見ている人が本当に対象の学生か。他大学の学生や社会人が混ざっていないかを見ます。

3つ目は、数字が取れるか。表示数とクリック数を、あとから確かめられるかを見ます。

大学生向けの広告を、さらに詳しく知りたいとき

相手を絞る考え方と、無駄な広告費を減らす見方は、次の記事で整理しています。

費用は何で決まるか

金額は手段で大きく変わるため、ここには書きません。

決まり方としては、期間、表示される回数や押される回数、制作の手間、代理店などに頼むかどうかがあります。

上司に聞かれたときは、手段ごとに見積もりを取って比べます。

慶應生に認知を広げたい場合のKPass

KPassは、慶應義塾大学の学生に届けたいときの手段の1つです。

他大学の学生や社会人が相手なら、合いません。

どんなアプリか

KPassは、慶應義塾大学のアカウントで認証して使い始める、時間割・課題管理アプリです。

登録者は5,300名以上で、約77%が1・2年生です。これは KPass for Business のページに載っている2026年10月時点の数字です。

慶應義塾大学の学生全体のうち何割にあたるかは、同ページには載っていません。

KPassは大学の公式サービスではなく、株式会社Technophereが独自に運営しています。

どこに載るか

ホーム画面の「キャリア・ピックアップ」という欄に、PR表記つきでニュースと並びます。

このほかに、履修サポート、時間割、キャンパス、マイページの4つの画面にも載せられます。

この4画面は、1画面につき1社だけの枠で、月単位の契約です。

KPassのホームで、キャリア・ピックアップにPR表記つきの掲載が並んでいる画面
サンプル企業の表示例:ホーム
KPassのキャンパス3Dマップ上に、掲載が吹き出しで表示されている画面
サンプル企業の表示例:キャンパス3Dマップ

学部・学年・キャンパスで絞れる

配信は、学部、学年、キャンパスで絞れます。

学生の氏名などの個人情報は保存しておらず、企業へ渡すこともありません。

表示数とクリック数は、日次または週次のレポートで受け取れます。

費用の考え方と、見積もりの取り方

料金の金額は、この記事には書きません。

掲載の形や空き状況によって変わるため、媒体資料で案内されています。

課金は、表示課金とクリック課金から選べます。表示課金は広告が表示された回数に、クリック課金は押された回数に応じて費用がかかる形です。

月の予算の上限は、企業側で決められます。

KPass for Business のページには、掲載ページの制作と公開後の修正に追加の費用はかからないと書かれています。

社内で説明するときは、媒体資料(料金や空き状況をまとめた資料)を請求して、金額と条件を確かめてください。

広告だと分かる表示にする

広告として出すものは、広告と分かる表示にします。

学生の信頼を損なわないためにも、広告主が守る基本です。

「広告」「PR」と書く

一般の人が広告と分かる位置に、「広告」「PR」などと書いておけば、基本は守れます。

広告であることを隠す表示は、いわゆるステルスマーケティング(ステマ)と呼ばれ、2023年10月1日から、景品表示法の不当表示として規制されています。

広告主が表示の内容を決めたのに、一般の人にそれが分かりにくい表示が対象です。

消費者庁のQ&Aでは、「広告」「宣伝」「プロモーション」「PR」などの表示が例に挙がっています。

個別の判断が必要なときは、消費者庁の資料や専門家に確かめてください。

学生の学修を邪魔しない

学生が授業や課題で使う場所に載せるときは、使い勝手を損なわない範囲にします。

広告ばかりの画面にならないよう、量と置き場所に気をつけます。

小さく始める進め方と、よくある勘違い

最初は、1つの手段と1つの学年に絞って小さく始め、結果を見てから足します。

最初の1か月の例

STEP
目的と数字を決める

名前を覚えてもらうのが目的なら、見る数字は表示数と、公式サイトの訪問にします。

STEP
手段と学年を絞って出す

手段は1つ、学年は1つか2つにします。月の予算の上限を決めておきます。

STEP
毎週、数字を見る

表示数、クリック数、公式サイトの訪問を、同じ日に確かめます。

STEP
次の月の動きを決める

効果は断定せず、数字の動きを見て、続ける、変える、やめるを決めます。

よくある勘違い

申込数だけで判断する

認知は申込みの手前の段階です。申込みだけで見ると、広がりを見落とします。

表示数が多ければ覚えられたと考える

表示数は、画面に出た回数です。覚えたかどうかは、自社側の数字で確かめます。

大学生を一括りにする

学年で、伝えることも接点も変わります。

よくある質問

大学生への認知拡大は、何から始めればよいですか?

目的を決めることから始めます。

次に、見る数字を決めてから、手段を選びます。

1・2年生に広告を出す意味はありますか?

就職や選考を意識する前に名前を知ってもらうと、あとで比べるときの候補に入りやすくなると考えられます。

ただし、効果は商品やサービス、出し方によって変わります。

認知拡大の効果は、どう確かめますか?

表示数とクリック数を見て、公式サイトの訪問や名前での検索などの自社側の数字と見比べます。

これだけで、覚えてもらえたとは断定できません。

広告を出すと、学生の個人情報は企業に渡りますか?

手段によって異なるため、出す前に確かめます。

KPassは、氏名などの個人情報を保存しておらず、企業へ渡すこともないと案内しています。

まとめ|目的、確かめ方、学年、回数、手段の順に決める

大学生への認知拡大は、目的、確かめ方、学年、回数、手段の順に決めます。広告は広告と分かるようにします。

慶應生に届けたい場合は、KPassも手段の1つになります。

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